【映画】「かもめ食堂」

かもめ食堂を久々に観ました。

ここのところ、楽しいことを仕事にすることを記事にしていますが、そんな中、久々に観た「かもめ食堂」が心に刺さりました。

 

主人公のサチエも、ちゃんと好きなこと、楽しいことを追求していました。

フィンランドに自分らしい雰囲気の小さな食堂を作ったけど、最初はお客さんは誰も来ず。。。それでも気長に淡々と店を開け続ける姿に憧れる。すぐに自分らしさを捨ててなりふり構わず店のコンセプトを変えるでもなく、ミドリの、「日本人向けのガイドブックに載せて、日本人観光客が来るようなお店にしてみたら?」という提案にも、「この店のにおいと違う」ときっぱり断る。私なら焦って自分の当初持っていた夢や希望を横に置いて、手っ取り早く収益につながることをしてしまいそう。でもサチエは、「毎日真面目にやってれば、そのうちお客さんも来るようになる。それでもダメなら、その時はその時!」と。気持ちいがいいくらい潔い。

この映画を初めて観た時は、感動しつつも、自分には到底無理な世界だと思い込んでいました。かもめ食堂の世界は素敵で憧れるけど、自分があのようにはできないと。自分は組織でやっていくしか生きる道がないんだから、商売とかフィンランドに行くとか、全然来ないお客さんを待ち続けるとか、そんなことはできないと。あの時の自分に言ってやりたい。「望めばできるよ」と。成功するかは言えないけど、少なくともやろうとすることはできる。あの時はやろうとすること自体がタブーというくらいに思っていたんだから我ながら視野が狭すぎ。

それにしても、同じ映画を観ても、昔の自分と今の自分とでこんなに受け止め方が違うのかと思うとびっくりする。何年後かに再度この映画を観たときに、また違った受け止め方をするのかもしれない。それもまた楽しみ。

まだ観たことがない方はぜひご覧ください!

 

かもめ食堂

かもめ食堂